Louis XV 建築装飾 - Hirch - 1850-1900 - ライオンの頭をモチーフにしたフロントン





Add to your favourites to get an alert when the auction starts.
Catawiki Buyer Protection
Your payment’s safe with us until you receive your object.View details
Trustpilot 4.4 | 139958 reviews
Rated Excellent on Trustpilot.
Description from the seller
金メッキの銅製装飾前額部(fronton)として用いられる、刻刻みの装飾ブロンズの重要な前部パネルで、扉の上部・家具の上面・木材造作の要素を飾る目的で作られました。
その構成は特に豊かで壮麗であり、吼えるライオンのマスカロンを中心に、落水が流れ出す様子を、放射状の大きな貝殻の下に配しています。両側には力強い葉のリボン、どんぐり、アカンサスの葉、巻きつき、渦巻きが広がり、全体として完全な対称構図を成しています。
浮彫の高さは見事で、ライオンの頭部、葉、貝殻の処理に特に優れた技量を感じさせます。装飾は、髪を蓄え、貝殻を頂くライオンの頭部を取り囲むルイ14世風の頭部装飾と、流れるような葉のガーランドを描くルイ15世風の意匠を踏襲しており、19世紀フランスの装飾美術に大変好評だった二つのスタイルを結ぶものです。
裏面には「HIRSCH」と刻まれた凹字の銘が入っています。
この銘には特に興味深い背景があります。Hirsch(Mézièreの後継者)は、19世紀初頭に活躍したパリの建築装飾の彫刻家・製作家で、家具や室内装飾のためのカートン・ピエール装飾を手掛けていたとされます。1819年の「フランス産業製品展覧会」で、家具内部の装飾に用いるカートン・ピエール製の装飾品として表彰されています(型抜きに適した材料で、金箔貼りにも適しています)。
1825年には、カートン・ピエールを用いた浮彫の造形を発明したとされ、パリのオペラ座レ・ペリティエの内装装飾にも用いられたと記されます。その後継者のWalletとHuberがこの活動を続け、パリで展開しました。
史料調査は、Hirschが確立した技法が、王政復古期および七月王政期に広く普及したことを裏付けます。特に室内装飾用の浮彫や家具の装飾に用いられるケースが多かったのです。
裏面の署名「HIRSCH」は重要な資料的要素であり、この装飾を19世紀前半のパリの装飾・彫刻職人の世界と結びつける手掛かりとなります。ただし、前述のとおりこれらの装飾はカートン・ピエールであり、まだブロンズにはなっていませんでした。ナポレオン三世の帝政期にブロンズ化の流行が本格化しますので、署名の「HIRSCH」は前額のモデルの創作者と結びつけるべきで、ブロンズ鋳物工房そのものの署名ではないという見方が適切です。
時代:19世紀中頃(おおむね1860年頃)
様式:ルイ14世、ルイ15世
素材:銅に金メッキ
装飾:ライオンのマスカロン、貝殻、渦巻き、葉・どんぐり
銘:裏面に凹字で「HIRSCH」
寸法:長さ52.5 cm・最大高さ12 cm・重量1.770 kg
状態:全体的に非常に良好。古色の錆び跡と金箔の擦れがあり、年代・装飾品としての機能に見合う小さな酸化斑が見られます。
Seller's Story
金メッキの銅製装飾前額部(fronton)として用いられる、刻刻みの装飾ブロンズの重要な前部パネルで、扉の上部・家具の上面・木材造作の要素を飾る目的で作られました。
その構成は特に豊かで壮麗であり、吼えるライオンのマスカロンを中心に、落水が流れ出す様子を、放射状の大きな貝殻の下に配しています。両側には力強い葉のリボン、どんぐり、アカンサスの葉、巻きつき、渦巻きが広がり、全体として完全な対称構図を成しています。
浮彫の高さは見事で、ライオンの頭部、葉、貝殻の処理に特に優れた技量を感じさせます。装飾は、髪を蓄え、貝殻を頂くライオンの頭部を取り囲むルイ14世風の頭部装飾と、流れるような葉のガーランドを描くルイ15世風の意匠を踏襲しており、19世紀フランスの装飾美術に大変好評だった二つのスタイルを結ぶものです。
裏面には「HIRSCH」と刻まれた凹字の銘が入っています。
この銘には特に興味深い背景があります。Hirsch(Mézièreの後継者)は、19世紀初頭に活躍したパリの建築装飾の彫刻家・製作家で、家具や室内装飾のためのカートン・ピエール装飾を手掛けていたとされます。1819年の「フランス産業製品展覧会」で、家具内部の装飾に用いるカートン・ピエール製の装飾品として表彰されています(型抜きに適した材料で、金箔貼りにも適しています)。
1825年には、カートン・ピエールを用いた浮彫の造形を発明したとされ、パリのオペラ座レ・ペリティエの内装装飾にも用いられたと記されます。その後継者のWalletとHuberがこの活動を続け、パリで展開しました。
史料調査は、Hirschが確立した技法が、王政復古期および七月王政期に広く普及したことを裏付けます。特に室内装飾用の浮彫や家具の装飾に用いられるケースが多かったのです。
裏面の署名「HIRSCH」は重要な資料的要素であり、この装飾を19世紀前半のパリの装飾・彫刻職人の世界と結びつける手掛かりとなります。ただし、前述のとおりこれらの装飾はカートン・ピエールであり、まだブロンズにはなっていませんでした。ナポレオン三世の帝政期にブロンズ化の流行が本格化しますので、署名の「HIRSCH」は前額のモデルの創作者と結びつけるべきで、ブロンズ鋳物工房そのものの署名ではないという見方が適切です。
時代:19世紀中頃(おおむね1860年頃)
様式:ルイ14世、ルイ15世
素材:銅に金メッキ
装飾:ライオンのマスカロン、貝殻、渦巻き、葉・どんぐり
銘:裏面に凹字で「HIRSCH」
寸法:長さ52.5 cm・最大高さ12 cm・重量1.770 kg
状態:全体的に非常に良好。古色の錆び跡と金箔の擦れがあり、年代・装飾品としての機能に見合う小さな酸化斑が見られます。

